玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

点と点が線で結ばれる瞬間

第4回個展から始めた東北支援。「いまの自分にできることを無理なく続ける。」これが私のモットーです。前回は、染めた布を女川の仮設住宅へ送り、シュシュやペットボトルカバーを作っていただき、会場でチャリティ販売、その収益全額を「花いっぱい運動」へ送りました。そのお金は、球根や土に生まれ変わり、仮設住宅でホンモノの花となって咲いてくれました。
来春開催する会場で、私の元気を回復させてくれる九州大分県竹田市長湯と、私の元気を楽しみに待ってくださっている東北宮城県の女川を、描き絵で繋ぐことはできないかと、ただ漠然と思っておりました。そんな中、今回のプチ湯治で出会ったご縁は、手作りするのが大好きで小物をもらってもらえるのが生きがいだというおばあちゃんの作品。古布や千代紙で、楊枝入れや巾着袋が丁寧に作られています。日程の関係で直接お会いできなかったのですが、BBC長湯のスタッフ佐藤さんや郵便局長さんのお仲人でこの夢話、どう展開していくでしょう。
にぎやかな旅先から戻ると、楽しかった反面、バランスをとって寡黙に独りで仕事に向かうのが難しいのですが、焦らず立ち止まらず、手を動かしていきたいと思います。

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