玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

迎春「縁起尽くし」

おけましておめでとうございます!
新年もよろしくお願いいたします。
第五回個展で展示した『縁起尽くし』です。南天は「難を転ず」で良く知られていますね。橙も「代々」という語呂合わせだと思っていましたが、調べてびっくり!
橙は、一度、実がなると、落ちないでそのまま木の上で何年も年越しするそうです。つまり、春に花が咲いて、秋に結実、緑から橙色になったあと冬を越して、春に緑色に戻り、採らずに置いておけば、実が何年も木の上で成長して大きくなっていくのです。
毎年、他の枝に花が咲いて実がなるので、一本の木に代々の実が一度に見られるというおめでたい木。それで、縁起ものとして、鏡餅にも飾られます。
この作品は、おばあちゃん、息子、孫の三代の橙を描きました。本当は、三年目の実は、もう少し茶色っぽくしわくちゃなのですが、ちょっと若目の祖母ですみません!

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