玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

今年も新作ストールできてきました!

「玉城和美の描き絵空間」の作品は、見るだけではなく、実際に暮らしの中でつかって楽しめる作品、用の美を意識しているところが大きな特徴です。絵の歴史は素朴で古く、太古の洞窟にある壁画をはじめ、砂地に指で自由に描くがごとく、人は気持ちを表す手段として、なんの作為もなく自然とココロのままに描いていたのだと思います。
その絵が、記号や文字となる一方で、「ちょっとこの壷に描いてみようか」と、このままでは物足りないから、何か描き加えてみたら楽しくなっちゃった、と装飾文様として道具に描かれていったに違いありません。
絵は、カラダや顔に化粧やジュエリーとして、強さや美しさを強調するシンボルとして、自己主張としてもつかわれてきました。その昔から、用の美は鑑賞絵画より自然発生的なものだったのです。
私がストールに描き出したのは、掛け軸のように細長くて画面がとりやすかったことと、帯やキモノよりも身近な普段の暮らしに合って、誰でもつかいやすいこと、身に着けなくてもインテリアとしても楽しめるからなのですが、生地を広げたときのひらめきでモチーフを決め、肌の色が美しく見える色をつくり、太古人のように即興で描いていく作業は本当に楽しいです。

掲載画像の著作権は全て(C)玉城和美にあります。 「玉城和美の描き絵空間」は特許庁認可済(商標登録第5483574号)