玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

東北、女川への想い

早いもので、手術してから4年半がたちました。個展デビュー直後の癌告知だったので、夢の途中で断念することを受容できずに落ち込み、橋本病も発症して、しんどい日々が続きました。
いま思えば、笑い話ですが、心と体がバラバラで意欲喪失、寝たり起きたりの一年半。再び、自然の美しさに感動する心が戻って、なんとか描けるようになって「命さえあれば大丈夫!」と感謝できるようになり、独りで再出発・・・と同時に震災が起きました。そして、原発事故の被爆が原因で、数年後に東北で、私と同じ甲状腺癌が激増多発すると知り、とてもショックでした。何も悪いことしてない人たちがどうして?と悲しかった。
毎日祈る以外に、何か私にもできることはないだろうか?そんな想いから、力強く美しい命を描き続けてきました。人は辛いとき、家族ではなくても、離れている他人でも、思いを共感できる人がいるという存在があるだけで生きる励みになります。今回の個展では、ご縁のある宮城県女川の仮設住宅へ、ダイレクトに収益の一部と作品を届けたいと、町役場生涯学習課へコンタクト、現在「玉城和美の花は咲くプロジェクト」準備進行中です。

掲載画像の著作権は全て(C)玉城和美にあります。 「玉城和美の描き絵空間」は特許庁認可済(商標登録第5483574号)