玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

二年前の今日

今更カミングアウトでもないのですが、無事に手術してから二年たったので、当時お世話になった方々へのお礼も込めて・・・
2008年に甲状腺癌が見つかり、右葉を切除して転移していたリンパをお掃除してもらい、京大病院で年越ししました。
2008年は、北山のギャラリー翔さんで春と秋に個展を計画していたので、万年疲れはあるにしてもどうも様子がおかしい。。夏ぐらいから急激にやせてしんどくて運転もできなくなり、たまに会う人には、「どこか南の島へ行って来たの?!」と驚かれるほど色素沈着、そして超!膀胱炎症状なのに炎症反応は出ない、抗生物質もきかない・・・
もともと癌体質なので、「う〜ん、これはヤバイかも」と秋の個展の直後に精密検査を入れていました。
開催中は微熱でだるかったのを覚えています。「そんなんで展覧会するか?!」と家族からはあとで激怒され、一年間は絵を描くのも気が引けましたが、当時は必死でした。
描くのをやめたら私じゃなくなる・・・って強迫観念みたいなものもありました。
さて、なぜ今わざわざネット上でお話しするか?
日本人、特に女性は甲状腺が悪い人が多く、知らないで生活している人も含めると糖尿病患者と同じ数くらいいるといわれています。とてもしんどい病気なのに、すぐには命に別状がないので、専門医も公開情報も極端に少なく、まだまだ未知の分野です。癌患者にとって、わからないイコール不安イコール免疫力低下・・で、この2年間は私自身とても不安で苦しくてつらかったのです。
そこで、手探りで勉強したことや体験談をこのブログで時々お伝えしていったら、私でも何か患者さんの力になれるかもしれない、お互いに情報交換できるネットワークができるかもしれない、と思ったのです。

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