玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

2012年公募展『無主の境』

三日がかりで搬入と展示ができてほっとしています。さすがに三回目の今年は、力作ぞろいで、充実した面白い展覧会になっています。平面、立体、インスタレーション、研究論文発表など多方面にわたって、「無主の境」という難しい同一テーマで、書類一時審査がありました。ちょうど個展後すぐの締め切りで、時間不足にハラハラしましたが、昨日、めでたく、4メートル高の天井に、コンクリート打ちっぱなしのへこんだ壁空間から、10メートルの布が飛び出すカタチで、見事に蓮池が広がり、まさにTAMAKIワールド!
自画自賛、よくこれだけ大きな作品が、潔く描けました!!たくさんのサポーターに助けられて、思い通りにテグスでディスプレイできたので、悔いのないインスタレーションになりました。一枚の長い布に描かれた蓮が、うまく重なり合って奥行きが生まれ、独特の空間演出ができたと思います。作品の後ろにも回って、くぐって、いろいろな角度から絵を楽しんでください。いろんな虫も隠れています。
明日は初日。午後から、一観覧者として、展覧会全体をじっくりと観にいくつもりです。25日に発表される結果はどうあれ、私の中ではとても満足、熱い夏、良いお盆を迎えることができました。どうぞ皆さん、涼しいときを見計らって会場へお出かけくださいませ。

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