玉城和美の描き絵空間

琳派の元禄文化「かきえ」を令和へ繋ぐ絵師の活動日誌

⑥RoheN Resort & Lounge HAKONEの全貌

ローヘンリゾート&ラウンジ箱根のキッチン&スタッフカウンター

 ガラスのはまった重い引き木戸を開けると、「おかえりなさい!今日はどうでした?」と、カウンターから素敵なスタッフさん達が迎えてくれる。一瞬で疲れが吹っ飛び笑顔に。一人暮らしが長いせいか?こんな些細な触れ合いが嬉しくて「今日はね…」とつい話し込み、翌日のプランについてアドバイスをもらう。実母をとやかく言う年でもないが、もしここでこんな体験を10代で味わっていたら、私はもっといいお母さんになれていたかもしれないと残念に思う。
 夕食は皆それぞれ勝手気ままにテーブルやバーカウンター、暖炉周りでオーダーやお弁当持ち込みなど様々なスタイル。食後はアルコールやフリードリンクを楽しむ。芦ノ湖が見えるツインルームの日本人ペア以外は睡魔に襲われる直前までラウンジ空間を満喫。世界中を暮らすように旅しているフランシスコや私が泊まっていたWサイズカプセルルームや、釣り好きなニューヨーカーのアンドリューが逗留していたデスク付セミWロフトルームは睡眠に特化した空間だからこそ、居心地の良い暖炉周りでインターナショナルな会話が弾むのだと気づく。私には覚えにくかったネーミングの意図が急に腑に落ちて、次回お邪魔する際には是非オーナーさん(元は温泉旅館を経営されていて、自らのデザイン施工で改装された?との噂あり)とお喋りしたいものだと思った。
 皆がラウンジをあとにしてそれぞれ眠りに部屋へ戻るときには、自国の言葉で「おやすみなさい」を言い合ってハグするのも楽しい日課となった。

上品なイギリス英語が飛び交う暖炉周りはまるで海外みたい。毎晩顔ぶれが変わるのもいい。


 夕暮れから22:00頃までラウンジ中央の暖炉に薪がくべられ火が入る。焚火を囲むと和めるのは大昔から万国共通のDNAだが、そこに着眼した素朴でインパクトありの空間演出に感動。ラウンジから出ると、荷ほどきできる広いロッカールームがあり洗面所とシャワールームを経て階段で各部屋に繋がる動線も素晴らしい。

 ロッカールームに冷蔵庫が、ラウンジにあるフリードリンクコーナーには自炊用の電子レンジ、オーブントースター、ポット、柔らかくて美味しい水と分別ゴミ箱が常備されている。使い捨て容器の晩御飯は空しくて嫌いだが、カトラリーも全てカウンターで気持ちよく貸してくださるので、まるでコンシェルスタッフ付きの別荘に暮らすように滞在、私にはすこぶる快適だった。今回は魚や果物の缶詰、サトウのごはんに合うレンチン可能なレトルトカレー等+白ワインを1本( ´∀` )二食分の食料とマイ箸をスーツケースで持ち込んでいたが、観光地にはコンビニしかないので生鮮食品は諦めて野菜ジュースを。九州では毎年二週間も賄い湯治してたので旅先での自炊は全く気にならない。むしろ三食外食が4日も続くと具合悪くなるので、そういう意味でもここは大正解。

オプションで付けた朝食は海外から来られたお客様を意識して?とってもボリューミー。最終日には余った白ワインが重宝しました!(^^)!


 階段を上がると部屋の前の廊下はガラス張りで山肌がそのままデザインに。苔が美しくて迫力あるなあと撮影してたら、揺れは全く感じないのにけたたましくスマホ警報が鳴り響いてびっくり!①で登場したツーショットのあみさんが泊まった湯河原はかなり揺れてびっくりしたとラインが来たが、大きな被害がなくて良かった。

 じゃーん!!これが興味津々だったカプセルタイプのお部屋!私は入りやすい下の段にしてもらってロッカールームで上着と靴を預けてスリッパに履き替えてから二階へ上がってきましたが、皆さんは靴の他にゴムぞーり等も床に置いてはりました。

 木と漆喰壁で手作り感満載の室内には、Wサイズマット、羽布団、枕2個、クッション1個が入っています。清潔な超大判シーツ2枚と枕カバー2枚で寝やすいようにセルフメーキング。内外から施錠可能でチェックアウトまで清掃は入らないので、ロッカーに預けたスーツケースから必要な衣類や洗面道具やお薬など身支度に必要なものをトートバックに移し替え足元に置くことで快適に過ごせました。天井高さは150センチ、中腰で動けます。天井は押し入れの中みたいで、ベッドマットの右脇は壁から20センチほどのちょっとしたサイドバーみたいな段が作られていて、これが便利!開閉できる空調換気扇と電源があります。私はスマホとガイドブック、夜中に飲む水のペットボトルと白湯を入れたミニ保温水筒を置いてました。段の上、天井脇には1本レールがあって可動式の照明器具がついています。軽いタオルやブラウスくらいなら手持ちハンガーで掛けられました。
 こんな感じのお部屋なので、日替わりで毎日お楽しみの日帰り温泉に入ってからラウンジへ帰宅、11時ごろ入室就寝、6時起床で寝巻代わりの作務衣のままシャワーブースへ直行朝シャン、そのまま更衣室で着替えて洗面所で化粧、朝散歩して7時半に朝食、8時過ぎには出かけるという流れが私の黄金ルートですが、そのおかげで帰宅後もこうして寝込まず元気なのかも。ちなみに余分体重2キロダウン、筋肉量が少し上がってごきげん♡
 次回⑦はいよいよ本命の岡田美術館、ついに①であみさんとのツーショット撮影してくださったアヤ子さんとの再会、大雨の中、スタッフの小川君お勧めの天山湯治郷へ行ったものの、居心地よすぎて最終バス!乗り継ぎ大丈夫?帰れるか私?です。お楽しみに~(初日だけで⑥まで来てしまうとは…)

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